水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

横尾忠則の絵とだるい世界

自分の世界の仙人になろう

Artwork by Satoshi Dáte

DIYをしていたからか、チープなボードでつくられた、美術大学の作業場のような場所にいる。ぼくは時間を気にして時計を見る。なにかおもしろいこと、自分にとって利益になる事がおきそうだが、ぼくはゲームに参加しないといけない。かくれんぼのようなやつだ。 

苛立たしいが、参加しなくてはいけない。

 

僕はいろんな時期の「僕」に夢の中で変身する。

むかしは本当に自分の世界が狭かった。そしてすべてが恐く見える。

まるでほそいほそい廊下に進むように

ほそいほそい橋をとおるようにまわりは真っ暗で、下は奈落のそこ。

 

だから全てのものが恐い。なにもみえない。世界はそんなものだと思った。

 

でも今はちがう。「一つの次元」にいるのではなくて、自分の世界にすべての世界を「極めた」感じがする。

 

「自分の世界の達人」だ。 

 

「自分の世界の巨匠」ともいえる。

 

まあこのはなしは今日思いついたので後に語るとして。

 

僕はそんな部分はあまり夢ではみせない。 過去の自分。弱い自分がやってくる。

 

この日は、80%くらいのいまの自分だろうか。

だから落ち着きはあったけれど、そうでない部分もある。

 

とにかく僕はゲームに参加した。外のようだけど外でないような映画のセットにいるようだった。 右側に高い壁がある。インドに行ったときの農家のようだった。 そして小さい緑の植物におおわれた四角い枠だけでできたような小屋を通り過ぎる。そこには沢山の日本人(?)がいた。

 

ここに知り合いはいない。でもぼくは昔の僕みたいに怯えなかった。

 

僕はその中にあるプランターと植物をなにげなく手に取った。(現実世界では花をさかせようとしてる、だけど野菜だけしか育てられてない)

 

くしゃみかなにかしたときに、土が口の中に入った。土の味がはっきりして、じゃりじゃりした。

 

つばをここで吐くわけにいかず。 なんとかして、僕はその土をだそうとした。

 

水を口の中にいれるがなかなか取り除けない。

 

これは凄くリアルだった。

 

僕は無駄な時間をすごしてると思った。12時間もこんなことをしてて何になるのか?でもなにかしら重要な待ち合わせか、なにか重要な利益がここにあるようでやめられなかった。

でも僕はだれとも会話をするわけでもなくただゲームに参加していた。

 

その後に、おじさんかだれかが大きな本を持ってきた。 なにやら凄く重要な本のようだ。美術史のような大きなハードカバーの本。

 

背表紙は中国語のようなものが書かれている。

 

「ほんとに重要な本なのかな?」とだるいきもちで思った。さっきのゲームもだるい感じだった。

 

そこには中国の歴史のようなものが書かれていた。 中国語のようなもので書かれていて読めなかった。

 

ある見開きのページにTadao Yokooと書いてあった。 おじさんは一度横尾忠則のアシスタントをしていた。

 

その絵はなかなか興味深いものがあった。左上にコミカルに描かれた人がカラフルな色で湖の前に倒れている。

そして右下端は中国人のような所謂髭を生やした仙人みたいな人がなにかの例なのかなんなのかな感じでイラストとして文章の下に描かれている。

 

これは横尾さんの絵ではないようだ。

 

彼の絵は、やはりこの夢のテーマにそって

だるかった。 

 

ぜんぶがぜんぶダルイ感じだったけど。この絵も含めてとてもリアルだった。

予知夢になりそうな予感はすこしある。

 

以上

2022/05/03

Happiness 4

Reality 9