水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

僕はいつもしたから見上げている

豪邸に泊まる。 

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20200401-02 Dream, sketch by Satoshi Dáte

僕らは大体7人くらいだった。気付いたら僕の友達なんて一人もいなかった。

 

 

10x10mくらいの大きな広場の奥には扉があった、左側は大きなガラスの窓、木々が見える。右側には扉が1つか2つある。

 

戻ってドアのほうにいくと、全体がしぼむように小さくなる。

入ってきたドアの前にはくぼみのような空間があり奥にまた部屋がある。

部屋の奥にはベッドがある。

 

そこにいた女性二人がにこやかに話しかける。ひとりは典型的な日本人。

 

しろいお姫様みたいな服をきていて、僕ににこやかに話しかける。僕はとくに話したいと思わなかった。

 

彼ら全員は幸いにここの部屋らへんに泊まるらしい。その小さい部屋を出るとベッドが数個用意されていた。シングルベッドだった。

 

こんなに泊まるならみんなでなにかお礼をすればいい。

僕はそう思った。

 

その場所からちょっとした段差をおり、右に続く廊下をあるく、すべて赤いカーペットで綺麗に覆われていた。 奥に行くといつのまにか三鷹にあった両親の家にいる。

 

なるほど、Yの家族はここを買ったのか。偶然だ。 でもとても嬉しい。

(実際はすでに取り壊され、別の家がたっているはず)

 

僕の前の部屋にはいると相変わらず散らかっている。

寒かったので何か着る。昔あった服もあったような気がする。

 

自分でも知らないような服がたくさん入っていたので、考えてみたら不思議だった。

たんすの引き出しは重い気でできていた。引き出すのには力がいる。ときどきひっかかって引き出せないときもあった。 

たんすにはたくさんのコートや服がかかっていておくには部屋があるきがした(実際のたんすの話)

 

僕は隣の部屋にいく。そこもまったく両親の家とおなじつくりで、母の部屋のままだった。Yの母の部屋かと思うが、相変わらず散らかっていた。左にはなだれのようになった服の数々。布団が敷かれ、横にはYのものと思われる布団がある。

 

青紫のフェミニンなお嬢様のようなデコレーションで覆われていた。

 

「彼女には妹がいたかな?妹かもしれない」

横にはきちんと置かれている、ボックスがあった。

 

手にとって中をみるとパステルで折り紙のようなオーガンジーでできた下着のようなものがあった。

 

これは母親のものだろうとなぜか思った。

何か自然を愛する人のような気がした。

 

黄色、青、赤などすべてがパステル調だったので下着というより、なにか特別なもののような気がした。一番上のプラスチックのボックスにはとぐろになった何か長く太い紐がおいてあった。 何かと思い取り出すがわからない。昔に作ったへんてこな自分の作品の服の部品にも見えた。パステルピンクだった。

 

そこで人の声が聞こえてびっくりした。両親が帰ってきた。

 

僕はあわてて元に戻し、どうなっていたかも覚えておらず。いそいで外に出ようか中で隠れようか迷う。

 

灯りがついているのを思い出し、すぐに消そうとする。

 

廊下には黒い人影が見える。

 

こちらを見ているようで見えてない気もした。

 

電気を消して、隣の部屋に向う。

 

彼らは僕を見かけたようだけど、気にしていなかった。 

 

見かけたけど知らないふりをしたか、知っているけどどうでもいいのか、何も見えなかったのかわからない。

 

ふと思うと、彼らは自分の両親のような気がしてきた。

 

そう思うと、僕は残念な気がした。