水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

大物になるには

2度目の正直?

さて僕はレッドハウスペインターズの曲のサマードレス

youtu.be

のVideoに現るようなトラムに乗ってReal Bookが売っているところへ向かった。

 僕はこの日を忘れられない。

その時サマードレスの曲のPVを知ってたわけではない。

 トラムにはいつも憧れていた。 

 

手すりに片手を掴んで

 

からだ全体を宙に放り投げて、空気を感じる

 

温かい風を体が呼び起こして、夏を制する

 

軽やかにトラムから飛び降りて、目的地に着く。 停留所がなくても自由に降りれるのは快感である。 

 

小さな楽器屋さんに入る。 僕はリールブックをくださいと店員にいったら。 どの音階かを尋ねられピアノの音階のものを買った。何気なくさっと店員は差し伸べてくれた。 僕のお財布からまた少しお金が無くなる。

 

その頃、これを売るのは禁止だったらしい。というのは、著作権侵害なるからだとか。いやそれはただヒロシさんが言ってただけかもしれない。

 

新しい教材を持ってルンルンとしながら帰る。

 

ヒロシさんに買ってきましたと報告する。

 

「お前は大物になるな」

 

と言われた。

 

僕が大物に?ヒロシさんは日本からやってきて長い間ここに住んでいる。一人でここまでやってきているヒロシさんにそんな言葉をもらえると思ってもいなかった。

 

そういえば同じことを僕は美術学校に通っていた時に言われた。

 

4浪ぐらいしていて、芸大を目指している先輩がいた。

クールで、独特な雰囲気をだしていたので、みんなの輪から外れていた。テクニックがあるから誰よりもうまいけれど、彼の絵は何かこう柔らかい部分がなかった。

 

ほとんど会話を交えないが、僕は時々話をしたことがあったと思う。

 

彼は急にお前は大物になると僕に言ってきた。

 

僕はこの人は冗談を言ってるのではないかと思って

 

何でですか?と尋ねた

 

堂々としているからと言われた

僕は堂々と?自信がなくて背中が曲がっていて、 小動物みたいなのが堂々としてるというのはおかしなはなしだ。 その時口からでまかせを言ってるのかと思った。

 

それからしばらくして、同じことを言われて、僕には可能性があるのかもしれないと勘違いすることにした。 大物になるために、皆さんの期待に応えなければいけない。 大物になるとは一体何なのか分からない。 けど僕は尊敬する大物、偉業を成し遂げた人を尊敬する。 そういった域へ達しないといけないと思う。

 

僕は大物になりたいがために仕事をしてるわけじゃないけど、何か大きなインパクトを社会にすることによって必然的に「大物」になってしまうことはあるのではなかろうか?

 

またそして、歴史に名前を刻もうともって大物になる大物なんて、僕は大物ではないと思う。

 

さて、では大物になる資格や可能性とはなんであろうか?

堂々としている。努力家(だとヒロシさんは勘違いした)。そういう事だろうか?もしかしたら何かしら雰囲気を感じたのかもしれない。 僕にもそういう事はある。直感でこの人はものになる。と思った。そしてその人たちは著名になるか自らの使命を見出す人間になった。 ほとんどの場合は直感ではなかろうか?

 

ではその素質を持つには、大物になるにはどうしたらよいか?

 

僕はクリエイティブであり、寛容であり、誠実であることだと思う。

 

全ての人が自由になれる、幸せに満ち溢れるような世界を作りたい