日本に帰って間もなく親友に会うことにした。
親友とはいったいなんだろうか。
旧友というものだろうか。
彼とはなにか繋がるものがあり、小さい頃からよく遊んだ。
何かと攻撃するようなこと、されるような事があったかもしれないが、
なんとなく通じ合ったのだ。
小さい頃は余計な事を考えないし、社会の不安なんて関係ないから、マグネットのように簡単にひき合うのだろう。
いまは殆どあっていないが、いずれ会うだろうと二人とも思っている。
ボストンから帰ったあとも、僕は彼に報告に行った。
そして彼の新しい友達も加わり話を一緒にした。
ボストンでの出来事を僕は録音し、彼らに聴かせたのを覚えている。
英語でなんちゃら喋っているのを聴かせて彼らはどうしたらいいのかわからなかっただろう。
岡本太郎のような眼をしながら、興奮して喋っていただろう僕と、ぼーっと見守る彼らの絵は面白いものだったと思う。
それでも彼らは僕と会ってくれて、話を聴いてくれた。
旧友の彼と再会し、イギリスでの話をまたカフェで話すことになる。
その日、とても面倒な事件が僕におきる。