水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

留学はいつでもできる

両親の援助

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僕の音楽を聴く篠山さん。その頃描いた絵。Artwork by Satoshi Dáte

美術学院で殆ど話さなかった女性達。

そのなかで一人気になる女性がいた。(一人だけではなかったと思いますが...)

その女性と今はお話しができるようになり。るんるんであった僕。

 

ところが彼女とはほとんどお話しができなくなりました。

 

彼女の両親は留学のサポートができないようで、断念したようだ。

 

そして僕に対して少し嫉妬心を抱くなり。電話もしなくなってしまった。

 

しかしそんなことで繋がりがなくなるのは悲しい。

 

僕が小さい頃入院していた時。美しい女性(一般的に見て、((一般的に美しいってなんだ?)))は採血や注射が下手で乱暴。そして冷たい印象だった。

ところがそうでもない人達は優しく丁寧で話を聞いてくれた。

 

女性は綺麗な人ほど冷たいのかな。性格が悪いのかなと。少年サトシは思ったのだった。

 

それから10年ほどたって、美しい女性と話がやっと出来るようになり。 

篠山さんの態度など見て。うーむやはりそうなのか?と思ってしまった。

 

もちろん一概には言えませんが。 それに篠山さんは性格が悪かったわけでもなく、冷たかったわけではない。

 

だけど、彼女の美しさで勝手なイメージを僕が作っていて実際の彼女の中身をちゃんとみれていなかった。

 

この後のイギリス留学でトップクラスのファッションモデルと会っていくわけですけ、なおさら女性に対してのイメージが変わっていく。この時はまだ殆ど女性の美しさというものを理解していなかった。 外見的なものですべて判断していた。

 

外見の美しさだけ、表面的なものばかり見ても本質は見れないんだなと思いました。

 

でも実際友達の関係が無くなったところで

 

「ははあ。なるほど。だから彼女はこういう顔だちなのか」

 

とわかる様になってきた。 これもまた直感が鋭くなっていくことに役に立った。

抽象的だけど何かが見えてきた。

 

この人は綺麗だからこういう人だろうと勝手に決めつけていた。

 

人は失敗や苦しみを味わうと人のせいにしたり、自分を責めたりする。

 

他人のせいにしたり、自分のせいにするのは、どちらも良くない行動で本質を見れない。 篠山さんに関して、僕は恋をしていたわけではないけれど、なんとなくサッカーボールを蹴ろうとして空振りした感じがした。

 

彼女は自分の留学を断念しなくてはいけないことで僕を応援することができなくなってしまった。

  

彼女が留学できないのは残念だった。佐野さんもまた、いつ来れるかはわからないようだった。留学するのに親の決定権があるといのは考えてみればおかしなことだ。

 

佐野さんがそうしようとしていたように、お金を貯めてから留学したっていい。

不可能なことはないのだ。

 

篠山さんだって今親が許さないと言ったって、好きな時にくればいい。彼女はそれから留学することはなかった。

 

20代前半でなければ留学してはいけない、なんて誰が言ったのだろうか?

 

誰も言っていない。

 

自分のやりたい事はやりたいときに、できるときに、すればいい。

 

人生の中でいつだっていい。