水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

Rock歌手登場②

初めて誰かと歌を歌う。f:id:SatoshiDate:20180902203819j:plain

僕がギターを持っていたから、ふたりで一曲UKロックの曲を歌うことができた。

またまたはじめてな経験。英語があまり通じなくても、アートはすぐに通じ合う。

その後彼女自身の作曲した歌を披露してくれた。

その時はすごい衝撃を感じた。日本では考えられないほどのレベル。レベルというのは何と言うかテクニックとかそういう問題ではなく、曲自体の質、深さを感じた。

 

芸術は人の深さによって作品が変わると思う。何を考えているかどんな経験をしてそれをどう表現するか。

 

彼女は有名なPop歌手でもない。ボストンにひょろっときたぼくが、すぅっとやって来た女性が曲を奏でる。

 

こんな状況がごまんとアメリカで毎日起きてる(のだろう)。

その一曲でしかないと考えたら、圧倒される。

 

何か硬い壁だらけでギクシャクして、波のように動かない積み木で創り上げられた音楽何て人に響かないだろう。

 

日本で感じるアートはそんなのものばかりだ。

 

何て言うか日本の芸術というものは積み重ねた硬い四角い箱のようなものばかりで、形式ばかりで何が言いたいのかわからない。 

 

「アートは波動」

 

である。 波動でなければ心に、魂にどうやって伝えることができるか?

 

硬い箱たちを創り上げる人達は表現するときもその罪木を投げつけるような気がする。

 

そういえば小さい頃に幼稚園のクラスの男の子に積み木を投げられて頭にぶつけて怪我をした記憶がある。それを思い出す。

 

Annaの音楽に感動した僕は。 一緒にバンドが組めたらみたいなことを言ったが,

もちろん彼女にはメンバーがもうすでにいて、私にはもうパートナーがいるからみたいなようなことを言われてしまった.

彼女はメガネをかけていたが。 眼鏡を外したら素敵な瞳が輝くのだろうと直感的に感じていた。

 

日本の土地の外で日本人じゃなくて、日本でいう洋楽の本拠地でロックを語ることができた。また分かち合って一緒に歌えた。大成功してる有名人のミュージシャンだというわけでもないのに美しい曲だった。

生きている「今」の世界でしか感じられない強烈な体験だった。

 

彼女がその時歌った彼女のオリジナル曲。バンドヴァージョン。

Impossible Rose by Blue Venus

 

Annaは僕にこんな音楽を推薦してくれた。

単純な僕は(何回これを言うのだろうか?)、彼女は英語で(あたりまえだけど)、

 

「あなたなら気にいりそう」

 

と言って

CDの名前を書いてくれた。

数日後にCD屋に行って、買いに行った。

 

Nick Drake/Pink Moon