黒くて細くて
Mi-jaとの最後の連絡はずっとあとだ
アメリカの西海岸に移住してから誰かと結婚をしたらしい。
「いろいろあるのよ...」
と言い残した。
彼女の最後のEmailを抜粋させてもらう。
School started from yesterday and somehow....I had to
wrk on so many things at once that now I feel quite
sick. But I will be fine after good night sleep
tonight.
I dicided not to practice or any other work tonight
but reading booking and get some rest. I wasn't
getting enough rest since last Sunday and I feel very
bad.
Ha....send me even more pictures later with more
details. I miss you!
彼女にとって僕はいったいどういった存在だったのだろうか?
韓国人の友達はイギリス留学の間に何人かいた。
その中でも仲の良い人は数人いたけれど、強いて言えば「一人」
ただMi-jaとはなんだか不思議な関係を持っていた気がする。
姉のような、尊重する女性のような、それでいて女性としてのしなやかな、ぽきっとおれそうな繊細さ...
韓国人ではあったけど、韓国とは何の関係もないかのように感じた。
イギリス留学で会った韓国人女性に彼女が名乗った本名を伝えたら。
「なにその変な名前?自分でそんな変な名前つけたんじゃない?」
と言われて、すこし頭に来たことがあった。
けれどそんなエピソードもあったために、ますます彼女が国に属さないような気がした。
いま彼女が幸せでいることを祈る。