水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

ハーバード大学潜入

どのバスに乗ればいいの?

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Artwork by Satoshi Dáte

マサチューセッツ工科大学とハーバード大学がボストンにある。 世界優秀な理系の大学と文系の大学ふたつが近くにあるのは面白いことである。 さて僕は何番のバスに乗ればここにいけるのだろうか? 

何番のバスかわかっても方向が分らない、バス停の見方も分からないし英語なんて全然わかんないし、アルファベットぐらいしかわからない。 だからとにかく乗りたくなかった。 

 

ということでこのすごく長い橋を渡って歩いてよく遠くまで行った。 バスをやっと乗ろうと決心したときも、ルームメイトにいわれて、1番に乗ればいいといわれて、停留所で混乱する。 1番だから1番なのだけど。 余計な1Bと1Aとかいろいろある。 1がついていれば結局同じようなとこに行くとじゃないかと思って、乗ってしまう。 アメリカは右側通行だから乗る場所が違うのでまた混乱してしまう。 

 

日本で女性運転手なんて珍しい。 こんなこと言ったらセクシスト(英語で性差別)だけど、バスの運転手が女性だったのには驚いた。 それでハーバードについて、勝手に入る。 セキュリティーも何もない。 あまりにも自然にはいれて、これにも驚いた。 日本の大学もそうか。 

 

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Artwork by Satoshi Dáte

中はすごく綺麗だった。 僕は何枚か写真をとり、落ち着いて絵も描いた。結婚式をしてる人がいてどうやらアジア系の人達のようだった。 

 

合唱隊もいきなり現れて、声に惹かれてぼくはすかさず絵を描いた。

 

テレビとかで耳にした大学。僕はそこに全然属してないのに勝手にはいって、リラックスしている。 

 

「君、そこでなにしてる!」

 

といわれないかちょっとびくついていたが。

 

「絵を描いています。この瞬間に感動したんで」

 

といえば許してくれると願って描き続けた。