水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

同性にお茶に誘われた

また予想もしないことが起きた。 

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Artwork by Satoshi Dáte

あなたがもし男性なら、女性の気持ちになったことがありますか? またあなたが🚺であったら、🚹の気持ちになった事ありますか? 

僕は何度もそういう経験を身に染みて感じているので...

僕は経験があると少なくても大半の男性より言えると思う。

 

相手の気持ちになって考えるというのはできそうで出来ないのである。本当にそういう状況に追い込まれないと人はわからない。

 

もしかしたら性転換をする方はそれを知るためにするのかもしれない。

 

十字路で横断歩道を渡ろうとしたときに自転車で背の高い男性(白人)がサングラスをしていた。

 

サングラスをしているからどうってわけではないが、それをしてるとどこを彼が見てるのかわからないものだ。

 

僕の方をみているのに気付く。

 

そして彼はなんと口を開いて僕になにか言ってるのであった。

 

「でた、また注意される、異国でまたやらかしたか」 

 

と僕は思った。あまりにも挙動不審なので、誰かになにか怒られそうでいつもびくついている。 でもどうやら彼はにっこり笑っているのである。

 

いや彼は一度だけしか声を発してなかった。 0.5秒の間に僕は恐怖を感じたのである。 見た目は普通だし警官でもないし、いったい何を注意しているのだろうか。

  • 8秒くらいになって、彼が何を喋ったか理解した。

 

 

「お茶しませんか?」

 

ブロンドで体格が良く、スポーツマンそうで、日本人女性だったら

かっこいい!とかいいそうなタイプの男性が、しっかりしたお尻をサドルに30%くらいの自分の体重をのせて、ほんとうーに軽く。たぶん自分の重量の5%くらいで発声練習をしたのだ。

 

僕は後ろを振り向いてしまった。

後ろの人にはなしてるとおもったがそこは壁。橋の壁。

また振り返ると彼がにっこり笑っている。

 

記憶はない。 というのはこのあとお茶に行ったかどうか記憶にないのではなくて。

どうやってその場を切り抜けたのか覚えてないのです。

 

僕を男性と間違ったのではないか? 確かにその時の写真を見ると髪がながい。

例え間違えたとしても、彼が間違っていなかったとしても。いきなり誘うのはおかしいのではないか? 歩いているならわかるが自転車である。後ろからみてたのか?それともパッと横を向いたら僕がいて、声をかけたのか? なんのために?

 

これはナンパなのか?ナンパなら普通顔や体を確認してから声をかけないだろうか?

 

でももし!

すみません興奮して。

 

もし!! 僕が

 

「YES」

 

と言ったとして、そのあとどうなるのだろうか?自転車からおりるのだろうか?それはなんかカッコ悪い。それとも僕の後ろに乗れ?とでもいうのだろうか?

 

でも絶対サングラスは外すと思う。というか外してもらわないと困る。誰だかわからないからである。

 

まあとにかく、あれは驚いた。 

 

女性の気持ちがなんとなく分かったわけだ。 嫌な感じ。しますよね。

 

まあその経験はそんな嫌ではなかったですが、というのはわけわからなすぎたので。

さとし少年はこれから何度も声をかけられるのです。イギリス留学でも。しかも英語で。 

 

なぜ女性に生まれなかったか謎である。いや彼らは女性に興味がないのでしょうが。

 

でもあくまでナンパである。恋に落ちた感じはしない。とおもう。

どちらでも結果はおなじだけど。

 

今考えてもあれは謎すぎる。未来から来た人だったのかもしれない。サングラスしてるし。何かを訴えたかったのかもしれない。

 

うーむ。

 

その後こんなこともあった。 近くの公園で発声練習(これはまじめなやつ)をしてたら、中年の白人男性がやってくる。

 

どうやらそこの庭師?のようだった。

 

「君の声は美しいね」

 

といってくれて、なんか少し話をした。そのころぼくは英語学校を通う事にしてて、その話をした。

 

数日後なぜかぼくが学校に向かってるときに彼が100m先にいるのである?いやもしかしたら僕をみつけて、クラクションをならし、振り向いたら彼の腕だけ車の窓から出てきて、100m先でとめて、僕に挨拶に来た...だったかどうか忘れたが、ともかく僕に体を向けて、手を振って、もう片方の手は自分のトラックにかけていたのを覚えている。 なんとも恐ろしい光景である。

 

数日前に会った男性が、なんか知らないけど、語学学校の前でぼくを待ち伏せしてるのである。 もしかしたら偶然かもですが...

 

でそこでぼくはなぜか住所交換をしてしまった。

 

生憎?幸運にも?その男性とはそれからボストンでは会わなかった。

日本に帰った後になんと彼から手紙が来た。

その文章は実に不思議なものだった。

 

何かと言うと

 

「君の水着姿の写真を送ってくれると嬉しい」

 

と書いてあったのだ。 どういう意味なのか一瞬分からなかった。 僕は男性だし、十分ぼくはそのとき大人だったけど、これはなぜか両親には話したくなかった。 これもまた女性になった気がした。 彼はぼくの住所を知っている。ということが少しぞっとした。 まさかアメリカから訪ねてはこないだろうけど。ぞっとした。

 

水着の写真をもらってなにが嬉しいのか?僕をまた女性と思ったのだろうか? 

そもそもゲイのひとは男性の水着をみてうれしいのだろうか?

 

永遠の謎だが

 

<女性は男性のはだかをみて興奮するものだろうか?>

 

最近は西洋では女性と男性は体の違い以外、一切考え方はかわらない!という風潮がそこら中にあるので、違うと言ったら叩きのめされるのですが、これもまた女性への質問のリストに入れたい。