真夜中むくっと起きた中学生の僕
テレビをつけて、アニメを紹介する番組を見る。 番組は2人の作家で構成されていた。2人目のユーリー・ノルシュテインはどちらかというと恐く、暗い
けど深みがある感じ。 特にストーリー性がないものもある。どちらの作家も大好きだけれど、ノルシュテインの世界にひどく引き込まれた。みたこともない世界。日本のアニメも好きだけれど、彼の作品ほど美しく芸術性に優れたアニメはないと思う。
彼はロシアの作家。ロシア映画が大好物なぼくですが、ここではロシア映画についての言動は避けます。 彼の技法は絵を描いたものを切り取り、それを切り絵として、すこしずつ動かして写真をとって、動かしていく。だから動きがリアル。
ハウルの動く城は僕の憶測ですが、ノルシュテインの技法を用いて城のアニメーションを表現しています。
僕がノルシュテインの作品で一番好きなのは「話の話」。 英語ではTele of Tales
戦争のおはなし?のような気もしますが、基本的には抽象的すぎて、伝えたい事ははっきりとはわからないと思います。 ぼくはむしろその方が作品を楽しめる。
日本語字幕なしで最初見たのですが、日本語字幕が出るとすこし冷めてしまうシーンがあります。 字幕なくても大体わかるので。
オオカミが雪の中で一人ぼっち、ジャガイモを焼いて、空き家の家で食べる。
愛らしくて、不思議で、孤独で、切なくて、美しくて。
そんな作品です。
抽象的だからこそ、こころに響く。
作品の中で使われるバッハの曲はとても美しい。高畑勲はこれに影響をうけて「となりの山田君」で同じ曲を使ってる。「もうしわけない」と彼がノルシュテインに伝えていた。
画像が悪いので是非作品を購入して観てもらいたいです。
そして「霧に包まれたハリネズミ」
はセリフが沢山あるのでとてもわかりやすいです。
ハリネズミがこぐまさんにキイチゴのジャムを持っていく途中に、霧に中にいる美しい白い馬に見とれる。
ハリネズミは馬に魅了されて霧の中へと包まれていく。
江守徹の吹き替えがいい感じです。
BjorkのHuman Behaviorは完全に彼の作品のリメイクのようなもの。と思う。
くまさんが可愛いです。
アニメーションと言えばディズニーと日本アニメと思っていたけど。ヨーロッパのアニメは知らなかった。イギリスにもあるのかな?と調べたくなった。
あるんです。イギリスにも。ストップモーションですが。