水に浮かぶこころ

英国在住アーティストが綴る不思議なドキュメンタリーストーリー

サッカー日本代表から学ぶこと

日本 vs ベルギー

サッカー日本代表。これだけ日本代表応援したことはなかった。ベルギー戦はロンドンのパブで子供のようにはしゃいでしまった。 

目次

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イギリスのサッカー事情

 

イギリスに住んでいて日本代表を応援するのは違和感がある。なぜなら僕自身日本人という意識が殆どないからだ。イギリスに住んでいるならイギリスを応援すべきという風潮もあったりする。 

 

イギリスの代表をパブで観戦するととんでもないことになる。すごく興奮して、パブが壊れそうになる。そしてとても下品。面白いのがサッカーは労働階級から上流階級の人までが見る。ラグビーは実はすごく静かで紳士的。テニスは上流階級的で応援している対戦相手にも拍手をしてさらに静か。 

 

サッカー観戦で気になったのがこの人達は本当にサッカーが好きで観ているのか?もちろん日本でも騒ぎたいだけの人はいるだろう。ほとんどの内容は観ていなくて、危ない時か点を決めそうなときだけ集中してみている。イングランド代表が戦う試合がある日は家庭内暴力が20%増えて負けると30%増えるそうです。

 

アーセナルのスタジアムを通った時に試合がある日だったことがあった。それは末恐ろしかった。大量のユニフォームを着た群生がどわわとスタジアムに荒々しく集まってくる。なるほど、サッカービジネスは大きなわけだと思った。 

 

サッカーにおける愛国心とは?

 

そもそもなぜイギリス人、正確にはイングランド人がイングランドを応援するのかよくわからない。というのは特にロンドンはいろんな人種が混ざっている。

 

そしてイギリスで盛んなプレミアリーグには各国のプレイヤーが参加してる。リーグのチームを応援するときは出身国関係なしに応援してる。でもワールドカップになると選手でなくて、国を応援する。それが良くわからない。僕だったら好きな選手の国を応援する。 僕自身昔の日本代表に好印象がなかった。態度が悪かったし、チームでの一体感もない。でも今の日本代表チームはとても雰囲気が良くて、好印象な人たちがフェアなプレーをしてる印象。 面白いことにスコットランドではイングランドの試合があると負けるように相手チームを応援するらしい。

 

日本はどうだろうか?この最近懸念されている過剰な愛国心というものが世界樹で話題になっているが日本人はいったい何を見て、どんな理由で日本を応援するのだろうか?ニュースやテレビ番組一体なぜ皆が自動的に「われらの」となるのか。それは日本人だから日本を応援して当たり前というだろうけど、イギリスに住んでいるからか、この「自動的」に国を愛さなくてはいけないのが非常にわからない。ポーランドが好きならポーランドを応援すればいい、ナイジェリアの選手がすきならナイジェリアをサポートすればいい。僕はそう思う。

 

日本人はワールドカップから何を学べるか?

 

ではなぜ僕は日本を応援したか?それはなにかしら共通点があるからだと思う。日本人であるからという自動的なものではなくて。 同じ土地や文化で育ち、直接的な友人ではないが、なんらかの繋がりがある。と感じた事だと思う。それを言ったら皆そうだと思うかもしれない。たしかに日本に住んでる日本人で日本人以外知り合いがいなかったら、自動的にそうなってしまうのだろう。でもその何も考えずに集合体に溶け込んでしまう蛍光に過剰な愛国心が芽生える問題があると思う。 だから果たして僕はなぜ日本を応援しているのだろうかまず考えてみる。

 

そこであがった大きな理由としては、海外選手と僕の環境の類似点だ。

 

代表の一人の乾選手をスペインリーグにいる時から応援していたのだけれど、彼の素朴な性格と単身赴任で生活している姿をみてなにか自分と重ねられるものを感じた。今回の代表の成功はそういったメンタルのパワーからなるものかと思う。皆Jリーグを強くとは言うけれど、やはり母国にいてテクニカルな事だけを勉強してもサッカーの強さにはならないのではないか?と思う。

 

テニスなんて世界ランキング100位以内はすべてメンタルが強い人と言われてる。強さは1000位から1位までそんなに変わらないけれど100位以内は平常心を保てる人と言われている。 もちろん平常心だけが強さではないけれど、クリエイティビティーだとかそういうものは厳しい日常生活からも生まれるものだと思う。 いえ、絶対なると思います。僕もそれで変わったから。

 

今回感動を与えてくれた中で、日本人が気づかなくてはいけないところはそこだと思います。なぜ感動を与える「ワーク」を見ることができたのか。いままでの代表となにが違うのか。なにか日本の良い部分、そして未来の日本人のあり方というものを見せつけてくれたような気がしてならないです。 他国から評価されたらうんうんスゴイだろとうなずくだけでなく、批判されたら聞く耳をもたないのではなく、悪い事も受け入れ反省し変化する、柔軟で芯の強い人づくりが日本に必要かと思います。